こんにちは!HIROです。今回の記事は、「和太鼓のプロ」になるには、どのようにすればいいのか。
現在考えられる、和太鼓のプロになる為にはどのようにすればいいのか。
こちらを2記事に渡ってご紹介します。この先の進路に悩んでいる和太鼓打ちの方は必見の記事です。
和太鼓のプロってなんだろう
この記事を読んでくれているあなたは、もしかしたら、現在和太鼓に携わっていて進路に悩んでいる方なのではないでしょうか?
そんなあなたに、「和太鼓」の業界の今とこの先の道についてお教えします。ご自身の進路の参考になれるように記事をまとめみました。
そもそも、和太鼓のプロと聞いた時にどんなことを思い浮かべますか?
また、漠然とプロになりたい!って思っていませんか?
そんな方は、一度立ち止まってじっくり深く考えてみてください。
まず、和太鼓のプロとして思い浮かべた時に出てくるものとしては
「和太鼓のプロ奏者」
この考えが一番最初に受けんでくるのではないでしょうか?
所属している団体や学校で技術を伸びてきた。和太鼓の演奏が好きでお客さんの喜ぶ顔が嬉しくて・・・
そんな想いを持っている方がプロとしての道を考えているのではないでしょうか?
2021年現在、新型コロナウイルスの影響によってエンターテイメントの業界は大きなダメージを受けました。
それは、和太鼓においても同じです。
元々、J-popなどの音楽よりも、和太鼓というものでは業界の規模がまだまだ小さく、
その需要や生まれる経済効果も大きくありません。
分かりやすく説明すると、2020年に活動を休止したジャニーズ事務所の「嵐」のコンサートは
国立競技場に7万人の観客を擁し、製作費は10億円かけられています。
一方、和太鼓で日本のトップと言われる「鼓童」や「DRUM TAO」でも
1回の公演の規模としては多くても観客が2000人程度、製作費に関してはまだまだ低い水準となっています。
水準が低いということは、社会からの需要が低いということなので、その道で生活するのはまだまだ一握りの方しか達成できていない現状があります。
和太鼓の道で生活していくのであれば様々な選択肢があります。
和太鼓のプロとして活躍する人、
一般の方に向けて和太鼓を教える人、
和太鼓を作ったり売ったりする人、
そんな選択肢も考えられます。
次の項ではそれぞれについて、詳しく説明していきます。
和太鼓のプロへの道〜王道編〜:プロ和太鼓団体へ入団
現在、「和太鼓のプロ」として多くの団体が活躍されています。
和太鼓のプロとして活動したい場合に考える際に、真っ先に考えるのがプロ和太鼓団体へ加入する事です。
日本の第一線で活躍する、プロ和太鼓集団の多くは「研修生制度」を用いています。
プロ和太鼓団体の研修生として、一定期間技術等を学んだあとで、オーディションを経てメンバーとして採用される。
このような流れを多くのプロ和太鼓団体では採用しています。
憧れのプロ団体がある方、和太鼓の高みへ目指したい方にはおすすめです。
次の項に日本で活躍されている和太鼓のプロ団体をまとめました。
団体名をクリックすると団体のホームページへアクセスできます。
団体名 | 活動拠点 |
鼓童 | 新潟県 |
DRUM TAO | 大分県 |
倭-YAMATO | 奈良県 |
鬼太鼓座 | 埼玉県 |
志多ら | 愛知県 |
和太鼓グループ 彩 | 神奈川県 |
舞太鼓あすか組 | 奈良県 |
レビューHTB天鼓 | 長崎県 |
表で挙げたグループは継続的に研修生を募集している団体です。
表で挙げた以外にも、和太鼓のプロ団体は数多くありますのでご自身で調べてみてください。
和太鼓のプロへの道〜マイナー編〜:自分自身で和太鼓奏者を名乗る
2つ目の道は「独立」です。現在、和太鼓の業界では「プロ」という明確な基準や、資格は必要ありません。
その為、誰しもがプロと名乗っても問題はない状況です。
しかし、ただ「和太鼓のプロ」と名乗っても簡単に活動できるわけではありません。
J-popのアーティストのように俗にいう「プロダクション」というものがありませんので、
自分から売り込んでいく地道な努力が必要になります。
とはいえ、すべての方が苦労しているわけではなく、この道を選んで現在も活躍されている和太鼓奏者の方は数多くいます。
その和太鼓奏者の多くは、和太鼓の演奏活動と並行して他の活動をしている方がほとんどです。
中でも、和太鼓の指導者としての一面を持ち合わせている方が非常に多いのが現状です。
和太鼓奏者 + 和太鼓指導者 このような活動をされている方も多くなってきています。
世界最大級の和太鼓教室である「TAIKO-LAB」さんの講師の方の中には、
プロ奏者として活躍されている方もいます。
また近年では、プロ和太鼓団体に一度所属した後、1人の和太鼓奏者として独立する。
このような経歴を持っているプロの方が多くなってきています。
また、前項で挙げた研修生制度を採用していないプログループは、
独自に弟子やメンバーを募り、メンバーとして迎え入れてプログループとして活動されている方もいます。
以上のような形で和太鼓のプロ奏者になるのも1つの道ではないでしょうか。
和太鼓のプロへの道〜指導者編〜:和太鼓を教えるプロ
みなさんは、最近自宅近所で「ジム」が出来た!
なんて、経験をされた方はいませんか?
近年、体作りや健康ブームによってジムに通う方が増えています。
和太鼓は体作りも兼ねている所もあるので、和太鼓をやりたい!習いたい!という方も少しづつ増えてきています。
その為、全国各地に和太鼓教室やスタジオが増えてきており、
和太鼓の指導者への需要も少しづつですが高まっています。
また、地域一般団体やアマチュアの和太鼓団体や学校などに高い技術と専門性を持って和太鼓指導を行う方、
教育や福祉の現場で和太鼓を使ったプログラムを主導する方も増えています。
和太鼓の指導は単に技術を教えるだけではなく、心構えや礼儀礼節、太鼓への向い方なども教えるので、
幅広い知識やアプローチの仕方を学ぶ必要があります。
和太鼓のプロへの道〜職人編〜:和太鼓を作る・売る
和太鼓のプロとしては、異質なものになるのがこの道です。
多くの和太鼓奏者や団体にとって、活動する上で和太鼓が必ず必要になります。
太鼓は牛の皮から出来ていて、永遠と使い続けられるわけではなく、
革が破けたり、伸びて音が悪くなってしまったりします。
その時に、新しい和太鼓の購入や革を張り替えるのですが、
その和太鼓を作るプロもしくは販売のプロという道があります。
和太鼓を作る上で、胴や革を作り、鋲を打って完成させる技をマスターするには長い年月の修行が必要となってきます。
そうした職人も和太鼓のプロであると言えます。
販売する際にも、様々なお客様に対して最適なものを購入してもらえるように幅広い知識が必要となってきます。
まとめ
和太鼓のプロと一言で言っても様々な形があります。
これから進路を考えるみなさんにとってこの記事が少しでも参考になればと思います。
次回の記事では、実際にプロを目指す場合はどのようなことを行えばいいのかをまとめます。
次の記事はこちら
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