みなさんは、和太鼓演奏で、普段見慣れないバチで演奏している姿を見た事がありますか?
今回は、特殊なバチの中でもスタンダードなバチを紹介します。
短くて太いバチ?
まず、紹介するのは短くて太いバチです。
こちらは俗に「屋台バチ」なんて呼ばれるのですが、主に「屋台囃子」で演奏される際に使用するバチになります。
こちらの映像は古い映像なのですが、埼玉県秩父市で毎年行われる「秩父夜祭」で山車の中で
演奏されている「秩父屋台囃子」
こちらを、アレンジし「屋台囃子」として全国に広めた「鬼太鼓座」と言うプロ団体の演奏です。
この中の長胴太鼓を座った状態で打つ際に使用されているバチになります。
「秩父屋台囃子」は狭い山車の中でも、大きな音を出せるように短く太いバチにした経緯があり、
その名残で「屋台バチ」と名前がついています。
素材は「ひのき」が使われる場合が多く太くても重さが軽くなる素材で作られています。
また手元が細く、先端に向かって太くなっていきます。
和太鼓にバット?
次に紹介するのは「バットバチ」です。
近年使用する団体が多くなってきた、バチの1つです。
こちらの大平太鼓を打っているバチが野球のバットを模した形をしているのがわかると思います。
こちらが「バットバチ」です。
主に1本で使用し、振り回しながら大きな低音を響かせるように演奏します。
素材は、「ひのき」が使われる事が多いです。バットの形でバチとしては大きなサイズになってきます。
和太鼓のバチに竹?
続いて紹介するのは、「竹」のバチです。
最近では使用する方も多くなりましたが、まだまだマイナーなバチになるのではないでしょうか?
1本の竹を乾燥させて加工するのですが、「竹バチ」1つとっても使用用途によって様々な長さが使われます。
こちらの演奏の終盤で桶太鼓の上に乗り演奏するパフォーマンスがあるのですが、そこで使われているのが「竹バチ」です。
こちらは長さ60㎝以上はあるかと思います。
また、短い竹バチを使用することもあります。
短い竹バチは小さな桶太鼓を打つ際に使用します。
こちらの映像の中で女性が使用しているのが「竹バチ」です。太鼓は見た目は桶太鼓にも見えますが
締獅子太鼓という太鼓になります。気になる方は以下のリンクをご覧ださい。
和太鼓演奏の多様化
近年の和太鼓の演奏が進歩し各チームがオリジナリティを追求してきています。
発展に伴ってバチの種類も多様化し、より音楽的な要素が強まってきています。
今回ご紹介した以外にも様々なバチを使って演奏しているので、
演奏を見る機会があればどんなバチで演奏しているのかに着目するのも良いのではないでしょうか。
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