和太鼓のバチについて解説!②〜バチの素材〜

ブログ

こんにちは!HIROです。今回は和太鼓のバチに使われる素材について解説していきます。

木材から知ることで、より和太鼓の深い知識を身につけられると良いですね。

初心者の方にはバチ選びの参考になればと思います。

バチの素材は何が使われている?

和太鼓のバチはいろんな木が使われています。

使われる木それぞれに特徴があり、奏でる音にも変化があります。

和太鼓のバチに使われる素材を4つのカテゴリーに分けてまとめてみました。

グループAグループBグループCグループD
木材ひのきホオ・サワグルミメープル・ブナ
重さ軽いやや軽いやや重い重い
向いている太鼓太鼓全般桶太鼓・組太鼓長胴太鼓長胴太鼓(盆太鼓)
柔らかい柔らかいやや硬い硬い
バチの素材の違い

国内で販売しているバチの多くは、表にある木材のバチを使用しています。

それぞれどんな特徴があるか、解説していきます。

柔らかい木材の代表 ひのき

 グループAに属する「ひのき」は和太鼓のバチの代表と言っても過言ではありません。

多くの和太鼓奏者の方が使用するバチになります。

 

「ひのき」は軽い素材手触りも良いので、手に馴染みやすいのが特徴です。

音は、柔らかい音を奏でることが出来るので、伸びやかな響きを聴かせたい場合には

「ひのき」の木材のバチがおすすめです。

ひのきのイメージ
ひのきイメージ

また、軽い木材なので太さ・長さがあっても扱いやすいので、

大太鼓を打つバチにも使用されます。

近年は、パフォーマンスや迫力に重きを置く演奏が増えてきているので、

太さ・長さがあるひのきのバチを使用して、力強い演奏を表現することもあります。

 

しかし、柔らかい木材なのでバチどうしを鳴らしたり、ふちを多く打つ演奏には

向いていません。バチ自体がへこんでしまうので、消耗が早くなってしまいます。

 

初心者の方が、ひのきのような軽い素材のバチを持つと、

力を込めて打つ事に意識が向いてしまい、腕がうまく使えない場合があります。

特にひのきのバチを持つ初心者の方は「手首」「指先」を使って振ることを

より強く意識して練習するようにしましょう。

マルチな活躍!ホオバチ

グループBのバチを紹介します。グループBは「ホオ」と「サワグルミ」になっています。

このグループのバチは、やや柔らかいバチになります。

代表的な「ホオ」のバチを紹介します。

ホオの木
ホオの木

「ホオ」は軽めな素材になります。「ひのき」のバチよりは重い素材ですが、

バチに使われる素材の中では軽く・柔らかい部類になります。

 

「ホオ」は緑がかった灰色の木材なので、色味が違うのが特徴です。

「ひのき」のバチのように明るい色ではないので、バチの印象が弱まります。

 

音は、柔らかめな音の中にも芯のある音を出しやすいので、

両面を打ち分ける桶太鼓複数の太鼓を打つ組太鼓(セット太鼓)での演奏に向いています。

 

桶太鼓ではかつぎ桶太鼓の両面打ち、組太鼓では大きさの異なる太鼓を同じバチで打つので、

細かい音に加えて、腕を素早く回す(振る)奏法で打たれるので、

その中でも安定して良い音を奏でることが可能になります。

 

初心者の方には次に紹介する「メープル」のバチの次におすすめのバチです。

軽めのバチではありますが「ひのき」のバチ同様、指先まで意識をして振るように気をつけましょう。

 

初心者におすすめNo.1!メープルバチ

グループCのバチは、やや重めなバチになります。

このグループには「メープル(楓)」の他にも、「ブナ」「」などがありますが、

ここでは、「メープル」のバチを紹介します。

楓の木
楓の木

「メープル」と言う呼び名は西洋に向けての呼び名、「楓」というのは国内向けの呼び方になります。

日本では、秋の紅葉でもお馴染みの木になります。

 

バチとしては、やや重たく硬いものになります。

その為、バチとしての耐久度も強く、バチ同士を打ち鳴らしたり、

太鼓のふちや胴を打ってもへこむことは少ないです。

 

音はやや硬く・鋭い音がなるので、柔らかいバチに比べると高い音が出やすくなります。

 

このバチが初心者におすすめな理由として以下の理由があります。

  • バチの重みを感じることができる
  • バチが長持ちする
  • 他のバチの代用がしやすい

「メープル」はやや重い木材になるので柔らかいバチよりも重さを感じることが出来ます。

初心者の方は和太鼓を力強く打とうとする傾向があるので、

手や腕に余分な力が入ってしまい、ぎこちない動きになってしまいがちです。

 

力を抜いて打つ為の補助として、バチの重さを利用して打つ感覚を掴むと

より力が抜けやすくなります。「メープル」のバチですと重さを感じやすく

「樫」のバチよりも軽く扱いやすいバチとなっています。

 

また、太鼓を始めたばかりで多くのバチを持つことが出来ない方にとって、

長く付き合う最初のバチとなります。

経験が長くなってくると、様々なバチを持ち替えながら演奏していくのですが、

最初に少し重めのバチで慣れておくと、軽いバチや重いバチへ持ち替えた際に

違和感が少なく、上手く打つ事が出来ます。

昔からのバチといえば!樫バチ

最後に紹介するのは「かし」のバチです。

和太鼓の保存会の方や、昔からの和太鼓に親しみのある方にとっては

「樫」のバチが和太鼓のバチだと言う方も多いのではないでしょうか?

樫の木
樫の木

「樫」のバチは和太鼓に使われるバチの中でも最も重い素材になります。

バチとしての耐久度が高く、折れることも少ないです。

(ちなみに私は小学生の頃に使った樫バチがいまだに折れていないです。)

 

バチ同士を打ち鳴らしたり、太鼓のふちや胴を打つ演奏をする

いわゆる「盆太鼓」を行う方には最もおすすめのバチです。

盆踊り
盆太鼓のイメージ

 

音は硬く、鋭い音や高音が出やすいバチなので大人数での演奏で使用する時には注意が必要です。

 

「盆太鼓」等の演奏ではバチを投げたり、回したりする事があるので、

少し細めの「樫」のバチが好まれやすいです。

 

初心者の方が使用する際は、バチの重さがあるので長時間打ち続ける練習で使用すると

手首等に負担がかかりやすいので注意しながら使用すると良いです。

 

次回の記事は、特殊なバチを紹介していきます。

和太鼓のバチについて解説!〜特殊なバチ編〜
みなさんは、和太鼓演奏で、普段見慣れないバチで演奏している姿を見た事がありますか?今回は、特殊なバチの中でもスタンダードなバチを紹介します。短くて太いバチ?まず、紹介するのは短くて太いバチです。こちらは俗に...

コメント

タイトルとURLをコピーしました