こんにちは。HIROです。今回は、前回に引き続き、長胴太鼓について解説していきます。
今回は、長胴太鼓の中でも「革」「カン」について解説していきます。
長胴太鼓の皮について
長胴太鼓って普段からあまり深く考えないで打っているけど、どんな皮でできているんだ?
みなさんは、長胴太鼓の革が何で出来ているか知っていますか?
和太鼓を見たことがある方、経験したことがある方でも知らない方は多いのではないでしょうか?
長胴太鼓に限らず、和太鼓の革は牛の皮で出来ています。
みなさんが、「牛」と聞くとこちらの牛を思い浮かべるのではないでしょうか?
北海道の牧場で育った牛の牛乳はおいしいですよね。
残念ながら、こちらの牛は「乳牛」(牛乳の為の牛)になるので和太鼓の革になる牛ではありません!
和太鼓の皮になるのは、こちらの「牛」です。
こちらの牛は「和牛」と言います。普段皆さんが食べている「牛肉」
こちらになる牛の「皮」が和太鼓の「革」として使われます。
「皮」と「革」の違い
先程の文章や以前の記事でも使用していますが、
「皮」と「革」を区別して表記しています。2つ”かわ”の違いは、
皮:まだ加工していない皮のこと。皮膚の状態にあること。
革:なめし加工された革のこと。
なめし加工とは、牛の皮膚から毛や汚れを落として柔らかくする作業のことです。
2つの違いを理解しておくと他のものにも応用できます。ぜひ、覚えておいてくださいね。
和太鼓のデザイン 「カン」
長胴太鼓の「カン」は本来であればリングのある部分のみを指しますが、
広く一般的には、和太鼓の「取っ手」に当たる部分。という認識で構いません。
カンの作りは販売会社によって様々ですが、太鼓の「胴」の一部分に穴を開けて取り付けます。
取っ手のみですと、簡素な作りになってしまうので、「角座」や「菊座」と一緒にすることで
取っ手の意味だけではなく飾りとして成り立ちます。
角座:和太鼓の胴と接する部分に当たります。角張ったデザインが多いので角座と呼びます。
菊座:角座の中心に位置している部分。菊の紋様あしらうことが多いので菊座と呼びます。
和太鼓の作りとしては、例え販売会社が違っていても作り方としては、大きな違いはありません。
しかし、販売会社による違いは「こだわり」の差によるものが大きいです。
その1つとして「カン」「菊座」「角座」のデザインに大きな違いがあります。
写真からも分かるように、販売する会社によってデザインが異なっています。
それぞれの会社に「こだわり」持ってデザインし、長年定着してきたものが多いです。
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