こんにちは。HIROです。今回は、そもそも和太鼓って何なのか?について解説していきます。
和太鼓について知っているようで、実は知らないこともたくさんあります。
和太鼓の初心者はもちろん、経験者の方でもいまいちよくわからない方に読んでいただければと思います!
そもそも和太鼓って?
今回のタイトル「そもそも和太鼓って何?」
この疑問を持った方はいますか?
和太鼓を全く触れたことが無い方だと「え?あの”太鼓の達人”のあれでしょ?」
そう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
あながち間違ってはいないのですが、正確には少し違っています。
結論から言うと、「”和太鼓”という楽器は存在しない!」と言うことです。
どういうことか、解説していきます。
日本国内で和太鼓を販売している会社は様々ありますが、
よく見ると販売している商品名に「和太鼓」と言う言葉が使われていないことがわかると思います。
例えば、諏訪工芸さん(和太鼓に携わる方だと馴染みのある方も多いのではないでしょうか?)
こちらの会社の商品を見ても「和太鼓」という商品が無いことがわかるかと思います。
つまり、「和太鼓」というのは、今回紹介する「長胴太鼓」や他の太鼓の総称にあたる言葉になります。
分かりやすく言うと、「金管楽器」や「弦楽器」、「打楽器」というようなカテゴリーを表した言葉ということです。
あのー「金管楽器」が欲しいのですが・・・
それは「トランペット」ですか?
それとも「トロンボーン」ですか?
「金管楽器」の中には「トランペット」や「トロンボーン」、「ホルン」など固有の楽器を
表した名前があり、「金管楽器」とはそれらをまとめて表したものになります。
「和太鼓」も同様に「長胴太鼓」「締太鼓」「桶太鼓」などをまとめた言葉になります。
では、それぞれの太鼓はどのような楽器なのか、それぞれ解説していきます。
長胴太鼓(ながどうだいこ)とは?
みなさんが一般的に「和太鼓」と聞いて思い浮かべるのはこの太鼓ではないでしょうか?
こちらが「長胴太鼓」と言います。(「宮太鼓」と呼ばれたりもします。)
覚え方は単純に「胴が長いから、長胴太鼓」なんて覚えるのがいいですね。
ちなみに「宮太鼓」というのは、お宮にある太鼓だから「宮太鼓」と呼ばれています。
(お宮とは、宮殿・御殿を表す「宮」に「お」をつけています。多くの場合は「神社」のことを指します。)
作りとしては木で出来た胴に牛の皮を強い力で張ったものになります。
お祭りのやぐらの上で盆踊りに合わせて打っている太鼓は「長胴太鼓」になります。
和太鼓演奏の基本として、最初に習得する太鼓になります。
以下の記事で長胴太鼓について詳しく説明しています。
締太鼓(しめだいこ)とは?
長胴太鼓と対になって使われることが多い太鼓です。
「長胴太鼓」の次に見たことがある方が多いのではないでしょうか?
お祭りでいえば、神輿を盛り上げる「お囃子」で使われる太鼓です。
(お囃子の中でベースやリズムを担っている高い音がする太鼓です。)
作りとしては木で出来た胴と牛の皮で出来ているのですが、
長胴太鼓と違い、予め鉄のリングに張られた皮を締め上げて太鼓にします。
「締めあげている太鼓、締太鼓」なんて覚えるのがいいですね。
締め上げる方法としては主に「紐」と「ボルト」があります。
以下の記事で締め太鼓について詳しく説明しています。
桶太鼓(おけだいこ)とは?
和太鼓の演奏を見たことがある方には最近よく見かけるようになってきた太鼓ではないでしょうか?
担いで打っている太鼓のイメージが強くありますね。
桶太鼓は、桶で作った胴に牛や馬の皮を締め上げた太鼓になります。
(桶は風呂桶やうどん桶に使われたりしますね。)
「桶で作る太鼓だから、桶太鼓」と覚えてみましょう。
桶太鼓は紐で締め上げて使用し、胴も軽い素材なので担ぎながら打つことができます。
近年では、紐や胴の色などをカスタマイズして、オリジナリティのある桶太鼓が登場したりしています。
和太鼓の演奏を見る時に注目してみてくださいね。
以下の記事で桶太鼓について紹介しています。
平太鼓(ひらだいこ)とは?
ここまで紹介してきた「長胴太鼓」「締太鼓」「桶太鼓」と紹介してきました。
和太鼓の種類としてはもう1つ「平太鼓」があります。
和太鼓の演奏で見る機会としては年々減ってきていますが、
お寺や教育機関(主に保育園などが多いです。)で使用されていることがあります。
作りは長胴太鼓と全く同じです。
「平べったい太鼓は、平太鼓」と覚えてみましょう。
(決して悪口ではありませんので‥)
平太鼓は特殊な形で使われることが多い太鼓になります。
吊り上げたり、練習で使用したりすることがある太鼓です。
以下の記事で平太鼓について紹介しています。
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